今年映画館で観たアニメ映画の中で一番良かったのは「THE FIRST SLAM DUNK」・・と言いたいけれど、実は違う。
それは、「BLUE GIANT」
これはダークホースでした。ほんとうに、思わぬ感動。思わぬ名作。確かに予告編は良かったが、予告編はどれだけでもうまく作れるからね。
このブログでも書いてますが、
BLUE GIANT/映画のあらすじ&感想/これ凄いです。まじ感動します、音楽に。 | あのとき見逃した映画は名作だったかもしれない (hanasumiko-movie.work)
画が美しいわけでもなく、声優さんたちも突出はしていない。ただとにかく、曲が良かった。演奏は上原ひろみさんをはじめとする一流の奏者たち。
その演奏は、アニメの持っている熱量を沸々と高めて私たちに感動を与えることに成功しているのだ。
もちろん、「THE FIRST SLAM DUNK」も良かった。原作を全巻読み終えてからの映画館で、感動は倍増。心が震えて、涙目で観た。最後には宮城リョータの大ファンになった。
しかしそれでも、私の中での今年のアニメ映画の1番は、誰が何といっても「BLUE GIANT」である。
映画館という大きな器の中に入って2時間過ごすという、映画という芸術はクライマックスが重要なポイントになる。
ストーリーを完成させるための演出効果としては、バスケットボールがゴールを揺らすシーンは、実にポイントが高い。
しかしそれを上回る効果的な演出と言えたのは、やはりあの演奏。ジャズを全く知らない、初めて聞くようなド素人の心にもグサッと刺さった、あのサックス・ピアノ・ドラム。
クライマックスにあの演奏は・・まったくずるいですよ。最近の音響設備の良いシネコンで、あの演奏は、素晴らしすぎ。
というわけで、映画好きはなゆきの、今年の映画大賞アニメ部門は「BLUE GIANT」です。