1970年代、和製ロックと呼ばれた「はっぴいえんど」
私が聞いていたのはすでに解散した後。巷では松山千春なんかが流行っていた。
大瀧詠一や細野晴臣の癖のあるヴォーカルも良かったが、惹きつけられたのはその「音」の良さ。精選された音とうまい演奏であることは高校生の私でもわかった。
そのはっぴいえんどのアルバムがリマスターされて発売されたので早速購入。当然、あの頃に思った「いい音!」っていう感想では無かったが、細野晴臣の「夏なんです」とか、名曲はいつまでも名曲だ。2週間車で流し続けたが飽きなかった。
そしてそのあと購入したKing Gnuのアルバムがこれまた抜群に良く、とにかく演奏が素晴らしい。あの深淵な世界は、乗っている車が高級車に思えるほどだ。
そんな2組のアーティスト、全く何の関係も無いかと言えば、聞いているとなんとなく共通点を見出してしまう。
はっぴいえんど、言わずと知れた日本のロックの創成期に大きな功績を残したバンド。
その根底に流れるもの・・たとえば「夏なんです」のコード進行はYMOに引き継がれるものでもあったが、その真髄は世界を一度めぐって日本に戻り、King Gnuにも受け継がれているように思えて仕方ない。もちろんご本人たちは全く意識はないだろうが。
50年、音楽を聴き続けているおばばの率直な感想。当たらずとも遠からずだろうか。