じたばた-JITABATA-

27年勤めた会社からの脱出は成功するのか。じたばたしながら新しい自分を見出したい。

相方が眠らなかった映画選手権2023

2人ともシニア割がきくのでたまにいっしょに映画に行くが、相方はよっぽど面白くないと途中で眠ってしまう。

 

サム・メンデスの「1917」を観たとき、「ところでもう1人はいつ死んだの」と聞いてきたので、あんなに盛り上がったところで良く寝られたなと感心したものだ。

 

ここ数年では、オリエント急行殺人事件→爆睡 デューン/砂の惑星Part1→すやすや といった感じ。

 

そんな中で彼が眠らなかった作品の中から、もっとも覚醒していたものに映画賞を授与することにした。

 

2023年の作品の中で、まったく眠らず楽しめた作品は!ドロドロドロ・・(ドラムの音)
「怪物」です。

 

これは実に素晴らしい映画。羅生門形式というさまざまな目線から描いていく手法だけど、火事というランドマークを設け、その同時相で起きたことがらを多角的に描いていく。

 

しかもきちんと整理して描くので、やたらな挿入によってわかりにくくなっていない。過剰な演技の安藤サクラの分量をちゃんと考えてあり、最後の少し前までの演出もまったく目を離せないサスペンスとなっている。

 

ラストの捉え方をどうするかが、少し賛否分かれるところなのが惜しいが、相方はまったく眠たくならなかったと言っている。

 

あたりまえな話だが、私は映画というものはおもしろくなければならないと思っている。コロナ前は年間25~30本映画館で観ていたが最近はやたらに観るのはやめている。

 

映画って、中には人生を変えるような作品に出合えることがあると思う。新旧にかかわらず、気になった作品はちゃんと観ておこうと思う。われながらいい趣味だ。

 

そして、作品の良し悪しを決めるツールとして「相方が眠らないかどうか」も大切にしたい。

 

 

 

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