北側の窓に大粒の雨が打ち付ける火曜日の昼休み。3月にしては寒い日が続いている。
そろそろ4月の異動のシーズン。各支店で辞める人がポツポツあらわれる。「あー先を越された」と焦る毎日。仕事が楽で給料が安定している場所から抜け出せない。
それにしてもうちの会社は若い営業がすぐ辞める。3年もったらあとは大丈夫というジンクスがある。ここ最近は1年未満でいなくなるパターンが多い気がする。見切るのが早くなったわけだ。
さらに「どう考えてもいい人は辞める」という不文律もある。礼儀正しく、心優しく、間違ってもふてぶてしい態度を取らない若者ばかりが、すぐ辞める。
ということは、残ってる社員はほとんど曲者ばかり。(あ、27年いる私もそうとう曲者?)
もう少し言わせてもらうなら・・そのふてぶてしい曲者に限って昇進する傾向にある。周りに気を遣ったり思いやりの心を持つ時間を惜しんで、上からの要求に的確に応えるのだろうね。
そういうのはおそらく世の中の縮図なのだろう。
これには続きもある。ふてぶてしい上司となり登って行った若者は、急いで登りすぎて酸欠になり、やはり会社を去ることになる。よくつぶれないなあこの会社。(いや、1回つぶれてた。社名は3回変わったし)
いずれにしても、去っていった人たち、新しい場所でみんな元気でやっててほしい。