お義母さんの通院で今日は有給休暇。午後からは雨の中、エアポートウォークという名古屋空港近くのシネコン付きのショッピングセンターへ。そぼ降る雨の中、赤い旅客機が離陸していった。
久しぶりに午後からは自由時間だったので映画鑑賞。「落下の解剖学」というサスペンス映画。カンヌ映画祭パルムドールの作品。
ちょっと期待していたが、日本のサスペンスドラマのように、最後に刑事が種明かしをするわけではなかった。さすがフランス映画。夫婦のもめごとも、裁判ではきっちり理詰めにするようだ。
だが、物事は重箱の隅をつつきすぎると俯瞰でモノが見れなくなる、という典型的なお話ではないかと思った。
着地点はあいまいに終わったものの、そして裁判の結果がどうあれ、ほんとうはどうだったにせよ、あなたが悪い、と心でつぶやいた。つまり、そういう余韻をめっちゃ残す映画だった。
CGを使っていない、銃声もない映画を久しぶりに見た気がする。この人間ドラマをどう考察するかをこのあとネットで検索祭りだ。
そうやって人の考えを探らないと落ち着かないのも、情けないと思うのだが。